第10回HT研究会は、東北大学 大学院歯学研究科 歯内歯周治療学分野 教授、山田 聡 教授 による「最新の歯周病治療・研究と今後の展望」です。
まずは、先生がご所属されている歯内歯周治療学分野についてご紹介いたします。(以下サイトより引用)
口腔から全身の健康確立に寄与していく
歯内歯周治療学分野は、口腔内の2大感染症の一つである歯周病、そして歯髄/象牙質複合体への感染により生じる歯内疾患(歯髄疾患および根尖性歯周組織疾患)という慢性炎症をターゲットとして、その発症・進展機構解明と歯周組織および歯髄/象牙質の再生治療法の開発を目指した研究を行っています。
歯周病を代表例として、口腔内の細菌感染とそれにより生じた炎症が全身の健康に様々な影響を及ぼすことが近年明らかにされています。
当分野では、発症メカニズムとそれに基づいた診断・治療法の開発のみならず、硬・軟両方の組織からなる歯周組織と象牙質/歯髄複合体の再生についての研究を展開しており、歯学だけでなく基礎医学の国際一流誌に数多くの成果を報告しております。
歯内歯周治療学分野は東北大学病院歯科部門において歯周病科と歯内療法科を担当しており、先進医療を含む歯周病と歯内疾患の治療を行うばかりでなく数々の臨床研究・臨床治験も実施しています。
口腔から全身の健康確立に寄与していく、それが私たちの目指すものです。(引用以上)
第10回ヘルステック研究会「最新の歯周病治療・研究と今後の展望」
歯周病は、全世界で最も患者が多い病気です。歯肉炎から始まり、進行すると歯周組織が破壊される結果、中年期以降の歯を失う一番の原因となっています。
主な原因は歯垢(バイオフィルム)による細菌感染で、リスク因子にはタバコや遺伝、免疫機能の低下が含まれます。
歯周病は全身の健康にも影響を与え、心臓病や糖尿病などとの関連も指摘されています。
本講義では、歯周病の発症メカニズムや診断・治療法の最新動向、企業とのコラボレーション、そして最新の研究に焦点を当ててお話しします。