
幸福な健康社会の実現をともに目指す
東北大学ヘルステックカレッジ
幸福な健康社会の実現をともに目指す
東北大学ヘルステックカレッジ
■第1回研究会 5月22日(木)15:00~16:30Zoom開催
先天性疾患や外傷、腫瘍切除による顔の変形では、機能的問題に対する治療が重視され、顔の形態異常が引き起こす外見の問題は軽視されがちです。しかし、外見の問題は可視的差異として認識され、社会生活を行う上で大きな障害となります。本講演では、様々な先天性疾患や外傷による顔面変形に対する私の治療経験をご紹介するとともに、我々が取り組んでいる、可視的差違に悩む患者やその家族への心理社会的支援とその展望についてご紹介したいと考えています。
東北大学大学院 医学系研究科
外科病態学講座 形成外科学分野
教授 今井 啓道
#口唇口蓋裂療治療#ストレス反応#マグネシウム合金#頭蓋顎顔面外科#形成外科#可視的差異#ビジブルディファレンス#外見の問題
■第2回研究会 6月19日(木)15:00~16:30Zoom開催
早産で出生する赤ちゃんは世界中で1年間に1500万人に達すると推定されています。また、早産によって命を落とす赤ちゃんもたくさんいます。医学や医療が進歩しても、早産の赤ちゃんを救命することには限界があると考えられており、人工子宮・人工胎盤という全く新しい治療ユニットの開発が待たれています。一方で、人工子宮・人工胎盤の研究の歴史はおよそ65年前からスタートしていますが、なかなか実用までには到達していません。今回は我々がおよそ20年弱に渡って行なっている人工子宮・人工胎盤研究の歩みを紹介させて頂くとともに、その実現によってどういったことが可能になるのか一緒に考えたいと思います。
東北大学大学院医学系研究科
産科学・胎児病態学分野/周産期医学分野/婦人科学分野
教授 齋藤 昌利
#胎児生理学#胎児病態学#人工胎盤#人工子宮#子宮内炎症#周産期医学#人工胎盤#人工子宮#早産#ハイリスク妊娠
■第3回研究会 7月17日(木)15:00~16:30Zoom開催
女性は、妊娠・出産・更年期などのライフイベントを通じて心身の変化を経験します。女性の悩みの解決に役立つ商品やサービス(フェムテック)が出てきていますが、心と体のバランスをとしながら自分らしく女性が活躍するためには、フェムテックのさらなる充実が期待されます。本講義では、女性を取りまく社会情勢や健康課題の最新動向と、研究や企業とのコラボレーションを通じた私たちの取り組みを紹介します。
東北大学大学院医学系研究科
ウィメンズヘルス・助産学分野
教授 吉田 美香子
#ウィメンズヘルス #排尿機能学 #骨盤底リハビリテーション #周産期メンタルヘルス #看護理工学 #超音波画像
■第4回研究会 8月21日(木)15:00~16:30Zoom開催
老化とともに筋量と筋力が低下する「サルコペニア」の診断ガイドラインが近年、世界各国で作られ、骨格筋量の評価は重要であるものの筋量だけでは予測には不十分であり、筋の質も同時に評価することが必要であるということが最新の研究で明らかになりつつある。骨格筋内組織の変性を評価する試みも多く行われ、中高年者の筋力トレーニングの効果検証などで骨格筋の質が改善されていることなどが推測され、本授業では、筋の質に着目することの重要性を講義する。
東北大学大学院医工学研究科
スポーツ健康科学分野
教授 山田 陽介
#身体活動 #栄養学 #エネルギー代謝 #スポーツ栄養 #老年学 #サルコペニア #フレイル #骨格筋 #身体組成 #身体運動学 #運動制御学 #運動生理学 #体力医学
■第5回研究会 9月25日(木)15:00~16:30Zoom開催
従来、炎症性疾患の病態形成において中心的役割を果たす細胞は免疫担当細胞と考えられてきた。一方、近年のsingle-cell RNA sequencingをはじめとした研究技術の進歩により、臓器横断的かつ疾患横断的に病態を維持する役割を担う線維芽細胞の存在が注目されている。線維芽細胞は解剖学的位置により形質が異なり、疾患の好発部位を規定する因子としても注目されている。本講義では線維芽細胞依存性の病態記憶に着目し、今後の皮膚疾患の治療戦略について概説する。
東北大学大学院医学系研究科
神経・感覚器病態学講座
皮膚科学分野
教授 浅野 善英
#ライフサイエンス #皮膚科学
■第6回研究会 10月16日(木)15:00~16:30Zoom開催
生命活動に不可欠な多数の分子(要素)が明らかになってきましたが、それらが細胞内でどのように協調しながら働いているのかについては、未解明な点が数多く残されています。 神﨑研究室では、蛍光や発光を用いた生細胞イメージング技術を駆使することにより、小胞輸送系や多数の分子群からなる「超」分子複合体の時空間的な制御機構(生体ナノシステム)を可視化して解析することで、「生命活動の仕組み」を理解しようとしています。
東北大学大学院医工学研究科
病態ナノシステム医工学分野
教授 神﨑 展
#GLUT4 #骨格筋 #運動 #インスリン #分子糖尿病学
■第7回研究会 11月20日(木)15:00~16:30Zoom開催
高齢社会の到来により、日本では2千万人以上の方にWHOの基準に該当する難聴があると予想される。その多くは中高年の加齢性難聴であり、近年認知症やうつ病との関係が示唆されている。しかしながら難聴を自覚しない方が多く、また主たる治療法である補聴器が諸外国に比べて適切に使用されず、普及していない。中高年の方に難聴の自覚を促し、「きこえ」をよくして楽しく生活することを勧めていきたい。
東北大学病院
耳鼻咽喉・頭頸部外科
教授 香取 幸夫
#ライフサイエンス #耳鼻咽喉科学
■第8回研究会 12月18日(木)15:00~16:30Zoom開催
生物は、進化という壮大な試行錯誤の場を通して優れた能力を獲得してきました。これらの背後には、未だわれわれが知り得ぬからくりが内在しているに違いありません。本講義では、「制御」という視座から動物が示す生き生きとした振る舞いを生み出すからくりを考えてみたいと思います。そのために、身近な動物であるイヌやウマなどの四脚動物が示す巧みな足さばき(脚間協調現象)に着目したわれわれの研究を紹介します。本講義を通して、生き物ならではの制御のありように興味を持っていただければ幸いです。
東北大学電気通信研究所
教授 石黒 章夫
#生物ロコモーション #数理科学 #生物規範型ロボット #自律分散制御 #創発システム
■第9回研究会 1月22日(火)15:00~16:30 ※火曜開催Zoom開催
「法医学」というと事件や事故の死因究明のイメージが強く、生体を検査するケースがあることは一般にあまり知られていない。近年、子ども虐待が増加しており、マスコミを通じて痛ましい事件が報道されているが、法医学者は虐待死を担当するだけでなく、生体にできた損傷(傷)の評価や受傷機転の相談にも対応している。今回は我々が行ってきた損傷(傷)の客観的評価や証拠化の試みを中心に紹介したい。
東北大学大学院医学系研究科
法医学分野
教授 美作 宗太郎
#ライフサイエンス #法医学
■第10回研究会 2月19日(火)15:00~16:30Zoom開催
現代社会において、ストレス関連疾患の増加や生活習慣病の早期発見・予防には、生体内外の多様な信号を同時に計測する技術が不可欠です。本研究では、「金太郎飴」の製法に類似した熱延伸技術を活用し、光・電気・化学・機械・磁気などの機能を統合した多機能ファイバの開発を進めています。これにより、健康状態の高精度なモニタリングを実現し、個別化医療や予防医療の新たな展開を促進します。
東北大学学際科学フロンティア研究所
東北大学大学院医工学研究科 バイオファイバー医工学分野
准教授 郭 媛元
#バイオセンサー #多機能ファイバ #バイオエレクトロニクス #神経工学
コースは一口3名まで参加可能
※参加される3名は開催イベント毎の変更可能